写真1
洋白製のカバーが取り付けられた全体像。洋白は別名ニッケルシルバー、
もしくはジャーマンシルバーとも呼ばれ、ニッケル/銅/亜鉛による合金素材であり、各々の混合比は加工方法や使用目的によって異なる。
PAFカバーにはプレス加工に最適な品種が使用されている。PAFカバーは、カバー上面がフラットに成型されていることが大きな特徴で有り、ボビン表面と密着して装着される事で、コイルが含浸されていないにも関わらず、ある程度の音量でもハウリングを起こしにくい構造となっている。

写真2 , 写真3

カバーを取り外した全体像。ボビンが両方ともにブラックであるため、57〜58年のPAFと思われる。

写真4 , 写真5)
PAF裏面の全体像。ベースプレートもカバーと同じく洋白をプレス加工にて成型している。ポールピースとベースプレートがとてもタイトに接合されており、ポールピースのアース接地が確実に行われている事が分かる。(→click!)
PAFのデカールは非常に繊細で剥がれやすいため、取り扱う際には細心の注意が必要となる。デカールの書体も現在のバーストバッカーや57クラッシックとは異なる独自のものだ。(→click!)ボビンとベースプレートを固定する為の4本のスクリューはブラス製の木ネジとなっている。

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